〒004-0847 北海道札幌市清田区清田七条2-14-9
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歯科診療

歯周病について

歯周病とは、歯に付着した歯垢中の歯周病細菌によって、歯を支えている歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)が炎症を起こして壊れていく病気です。3歳以上の犬猫の約80%が歯周病であると言われています。症状が進行すると、歯が抜け落ちたり、歯周病細菌が血管に侵入して心臓や腎臓などに疾患を引き起こす場合もあります。

歯周病のチェック項目

  • ・口臭がする
  • ・茶色の歯石が歯についている
  • ・歯肉が赤く、血がにじむ
  • ・口の周りを触られるのを嫌がる
  • ・くしゃみ、鼻水が出る

 

歯の表面についた歯垢は、犬では3~5日、猫では約1週間で歯石になります。歯石になると歯磨きでは除去できないため、毎日のデンタルケアが重要です。また、歯石になってしまった場合は、動物病院での全身麻酔をかけた歯石除去手術が必要になります。
当院では、歯科検診や歯磨き指導、歯科手術を積極的に行っていますので、お気軽にご相談ください。

全身麻酔下での歯科処置

歯周病の程度を適切に診断し、歯の表面や歯周ポケット内の歯垢や歯石を除去し、歯面を研磨するためには全身麻酔が必要になります。全身麻酔を行うことで、動物は恐怖や痛みを感じることなく、適切な歯科治療を行うことが出来ます。

1 診察と術前検査

口の中を診察して、歯肉の状態や歯垢・歯石の付着度合いなどをチェックします。歯科処置が必要と判断されたら、身体検査や血液検査などを行い、全身麻酔を安全に行うことが出来るか調べます。

2 麻酔と口腔内検査

全身麻酔によって動物の不安や痛みを取り除いたら、歯垢や歯石の付着度合い、歯のぐらつき、歯肉の炎症の程度を詳しく調べます。また、歯周ポケットの深さを測定したり、口腔内レントゲン検査を実施することで、歯周病の程度を把握して、具体的な治療方針を立てます。

3 歯周病の治療

口の中を洗浄した後に、スケーラーという器具を用いて、すみずみの歯垢・歯石を除去します(スケーリング)。スケーリングで一番大切なことは、歯周病細菌が一番活発な歯周ポケット内の歯面をきれいにすることです。その後、歯の表面を専用の研磨剤を用いて磨き上げて(ポリッシング)、歯石が付着しにくい状態にします。
歯周病が重度である場合には、歯周ポケット内に抗生物質の軟膏を注入したり、抜歯を行います。

ケース1 予防歯科処置
歯周病の治療
歯周病の治療

当院で予防歯科処置を行ったワンちゃんの写真です。
左の写真では、歯面に多量の歯垢・歯石が付着し、歯肉の発赤も認めますが、全身麻酔をかけて歯周ポケットの深さを測定し、抜歯の必要性はないと判断しました。
右の写真は、スケーリングとポリッシングを行った後の写真です。

ケース2 重度の歯周病を認めた歯の抜歯
歯周病の治療
歯周病の治療

上の写真は、歯を痛がって食べないとの主訴で来院したワンちゃんの写真です。
左の写真中央の歯(矢印)は、一見すると歯石の付着具合は周りの歯と大して変わりません。しかし、全身麻酔をかけて歯のレントゲン写真を撮ると、重度の歯周病によって歯槽骨(歯を支えている骨)が溶けてしまい、黒く写っているのが分かります。
残念ながら、この歯は抜歯をする必要があります。

歯周病の治療
歯周病の治療

マイクロモーターという器具を用いて、歯根が1本ずつになるように分割して抜歯をした後、吸収性の縫合糸で歯肉を縫合します。抜歯した歯を確認すると、歯根の大部分に歯石が付着しているのが分かります。

このように、歯周病はひどくなると顎の骨が腐って溶けてしまう怖い病気なのです。

ケース3 破折による根尖周囲病巣を認めた歯の抜歯
歯周病の治療

上の写真は、急に左の頬が腫れてきたとの主訴で来院したワンちゃんの写真です。
歯石の付着も軽度で、歯周病が進行しているように見えませんが、歯の一部が折れて(破折)います(写真左)。全身麻酔をかけて歯石を除去すると、歯が破折した部分で、血管や神経が通る歯髄が露出しているのが分かります(写真中央)。レントゲン写真では根尖(歯根の先端)周囲の歯槽骨が溶けて黒く写っています(写真右)。

これは、根尖周囲病巣といって、硬いものをかじったときに歯が折れてしまい、露出した歯髄内に菌が入り込むと、歯髄や根尖周囲の歯槽骨が腐ってしまう病気です。眼の下あたりに膿がたまって腫れてきたり、膿が出てきたりします。
感染した歯髄や根尖周囲の歯槽骨を除去するために、この歯を抜歯する必要がありますが、歯根が3本あるうえに根尖部以外の歯根周囲の歯槽骨はしっかりしているので、抜歯は困難な場合が多いです。

歯周病の治療

歯肉を歯槽骨から剥離して、歯槽骨を歯科用バーで切削し、歯根を確認します(写真左)。歯根が1本ずつになるように分割して抜歯をした後、吸収性の縫合糸で歯肉を縫合します(写真中央)。抜歯した歯を確認すると、歯髄が感染して根尖部がやや黒く変色しているのが分かります(写真右)。

骨やひづめ、硬い素材でできたおもちゃなどは、歯を折ってしまう可能性が高いため、与えないようにしましょう。

歯みがき

大切なことは、動物が楽しんでブラッシングできるようになることです。そのためには、無理をせず徐々にステップアップする方法がお勧めです。

ステップ1 口を触られることに慣らす

ワンちゃんが好きなものを口元に差し出し、それに集中している間に口の周りをやさしく触ってみます。少しでも触らせてくれたら、ご褒美をあげます。触らせてくれない時は、ご褒美は与えず、時間を空けてから再度トライしてみます。
口の周りを触られるのに慣れてきたら、唇をめくってみたり、歯に触ってみたりします。触らせてくれたら、その度にご褒美をあげます。歯の外側や歯肉に触れるようになったら、歯の裏側も触れるようにしていきます。

ステップ2 ガーゼを使ってみる

濡れたガーゼ(動物用歯磨きペーストや好物の味をつけても良いです)を指に巻いて、歯の表面をやさしく擦ってみます。ここでも少し擦ったらすぐにご褒美をあげ、嫌がる前にやめるのが大切です。最初は前歯だけ、慣れてきたら奥歯にすすみます。

ステップ3 歯ブラシに慣らして歯をみがく

まずは歯ブラシの匂いをかがせたり、舐めさせたりして、歯ブラシに慣らします。慣れてきたら、軽く唇をめくり、歯磨きペーストや好物の味をつけた歯ブラシを歯にやさしくあててみます。出来たら、すぐにご褒美をあげます。慣れてきたら、当てる歯を替えて一本ずつ磨いていきます。1ヶ所磨いたら、1つご褒美を繰り返します。歯磨き後にフードを与えても、歯磨き効果は損なわれません。上の犬歯の後ろを包むようにつかむと口が開くので、前歯や歯の裏側まで磨いてみます。

歯ブラシは、奥歯や歯周ポケットにも届くように、ヘッドが小さくて毛先が柔らかく細いものが理想的です。短時間でも、毎日少しずつ歯磨きする習慣が大切です。

猫の歯磨きも基本的には犬と同じですが、犬より難しい場合が多いです。まずは、毛のブラッシングや頭を撫でるときに、口の周りを触ることに慣れてもらいましょう。
どうしても歯磨きが無理な場合には、歯磨きペーストを指で歯の表面に塗ったり、口腔内スプレーを使ってみましょう。歯ブラシほどの効果は期待できませんが、歯垢がつきにくい口腔環境を作ります。

デンタルケア用品

当院では、ご自宅で無理なく正しいデンタルケアを続けられるよう、様々なデンタル用品をご用意しています。お気軽にご相談ください。

診療時間

【AM】9:30 ~ 12:30
【PM】17:00 ~ 19:00

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ラサ動物病院

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